ALTE MESSER

デルフトの眺望 


フェルメール 『デルフトの眺望』 1661年

二十世紀を代表する作家プルーストがこの絵を見て感激し、「世界で最も美しい絵画」と称賛した話はあまりにも有名ですが、一見、何の変哲もないこの単純な色調の風景画が何故そんなに高く評価されているのか、実のところ自分にはまったく理解できていませんでした。美術書や解説本を見ると、フェルメールが用いた技法などについていろいろと書いてありますが、自分としては今ひとつピンとこなかったのです。ところが、実際にこの絵に近づいて行って、20~30cmのところまで顔を近づけた途端、仰天して息が止まりました。もしよろしければ上の画像を2度クリックして、4000×3200pxの拡大画像をご覧になってみてください(拡大して見なければ多分おわかりいただけないだろうと思います)。

何という空の美しさでしょうか……
愛する故郷デルフトの風景を描きながら、同時にフェルメールは、光輝く空気をも描いていたのですね。もう言葉になりませんでした……